プラスチック試作の豆知識
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設計について

設計の良し悪しというのは、最終製品になってみるまで分からないのが怖いところです。
それゆえ上記のように設計の費用が安いからといって、必ずしも全体の予算を抑える方向につながるわけではないのです。

あなたが設計を外注する場合、設計が終わって設計費用を払ってからその図面を元に製品のコスト計算をすることになります。 ところがその図面によれば製品を安く作れるのか、それとも高くなってしまうのかは出来上がってくるまで分からないのです。
また強度や耐久性などが十分かどうかも、図面を元に実際にモノを作ってみるまで分かりません。
さらに良い設計ならば部品加工メーカーが失敗しないような部品設計になっていたりもします。
(逆に悪い設計ならば、部品加工メーカーが不良を連発し易くなるのです)

その受託設計業者が過去に設計した品物を見せてもらい、実際に壊れない良いものか検討するのが一番なのですが、受託設計業者さんは大抵完成品を持っていないことが多いのですね。
難しいところだと思います。

本当は設計業者に最終量産まで面倒を見てもらえば、その部分の責任を持たせられるのですが現在そのような対応をしている業者はほとんどいません。
(ちなみに当社はしていますよ。 宣伝ですが)


CADについて

CADの種類




プラスチック製品を作る業界では、現在3次元ソリッド系のCADが主流となっています。
特にSolid Worksは近年圧倒的なシェアで他社を圧倒し始めた感があります。
また価格はミッドレンジですがハイエンドと謳っているPro/Engineerがそれに続くイメージです。
日立グループが採用しているということもあるのでしょう。
ソリッド系は、サーフェス系に較べて他機種感でデータを受け渡しても、化けにくい(面落ちしにくい)という強みがあ利ます。 主流になった背景にはこの長所があるように見ています。
中小企業では80−200万円位のミッドレンジCADを導入していることが多いようです。
ただ自動車業界ではCATIAというハイエンドCADが標準となっています。 このため、自動車業界では中小でも1000万円近く払ってCATIAを導入しているところが結構あります。
ローエンドのCADは、3次元CADに関しては仕事で使うにはスペック的にちょっと厳しいようで、余り普及していません。
ただローエンドの中でも図脳Rapid3Dを使っている会社が一部見受けられます。

また一応3次元ソフトとして販売されているものの、その中身は2次元の延長に近いソフトが多くあり、これを仮に2.5次元としてくくりました。
その中でMasterCAMと呼ばれるソフトがありますが、これがマシニングを使った切削加工業者さんの間で高いシェアを誇っています。
その理由はこのソフトが非常に幅広く他形式のデータ受入れできること、マシニング制御のソフト(CAM)との連動性が高いこと、そしてこれはマシニング加工では実質2次元の動きで作業するため、2.5次元で十分なことなどから受け入れられているようです。

同じような2.5次元のソフトとしてINVENTORと呼ばれるソフトが学校や公設試験場などで圧倒的なシェアを誇っています。
ミッドレンジの中では安いことと、姉妹品の2次元ソフトであるAutoCADが2次元ソフトの中で圧倒的なシェアを持っていることなどから普及しているのかも知れません。
しかしこのソフトは3次元形状を作るのがとても苦手で、かつMasterCAMのような特徴もないためモノづくりの現場ではほとんど普及していません。

サーフェス系は曲面デザインを特に使用する業界で、NXなどが一部使われています。 また学校などでRhinocerosが普及したことで、最近はRhinocerosで作ったデータを持ち込んでくるケースも増えました。
が、残念なことに化けて(面落ちして)しまうことがほとんどで、Rhinocerosのデータはかなり使うことが割と難しかったりします。
やはり仕事には向かないようです。

CADデータの受け渡しは、中間形式と呼ばれる形式に変換して行なわれます。
全く同じCADを取引先同士で使用するケースの方がむしろ少ないので、お互いがやり取りできる形式に一度変える訳です。
以前はIGES形式でのやり取りが多かったのですが、IGESは面落ちすることが多くデータ容量も大きくなるため、最近はSTEP形式が多いようです。
またどこでもソリッド系のCADになりつつあるので、パラソリッド形式とよばれるXTファイルでのやり取りも多いようです。

またプラスチック製品を作っていても、金属の部品も一緒に使うケースも多くあります。
しかし金属の板加工を行なう業界は、3次元のCADをほとんど使っていません。
そこで、この場合には2次元図面データを送ることになります。
2次元図面ではDXFやDWGと呼ばれる中間形式が主流です。

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